埼玉県は1/22、23で大体の私立高校の受験が終わり、残すは2/24の公立高校入試だけとなりました。あと1か月です。私の尊敬する林修先生は、受験の1か月前に必ず受験生に伝える言葉があるそうです。
「この1か月頑張れるかどうかが、一生を決めるよ。」
さらに、林先生は受験生を以下の4パターンに分けています。
@1か月頑張って、受かる人
A1か月頑張ったけど、落ちる人
B1か月頑張らなかったけど、受かる人
C1か月頑張らなくて、落ちる人
林先生は@、Aは問題ないと言っています。それは、「1か月間頑張った」という経験が残るからだそうです。問題なのはBとCで、その理由は「たった1か月間も頑張れなかった」という負い目がずっと残るからだそうです。
私も同感です。自分自身に対して「頑張った」と心から思えることは、とても素晴らしいことです。しかし、受験は残酷なシステムです。一生懸命頑張っても不合格の場合もあるからです。また、これからの人生では努力しても結果が出ないことに何度も遭遇するはずです。その時に「頑張った」という経験が次に生きてくるのです。何事も頑張らなければ、得るものは少ないです。
私は生徒によく「私は結果しか評価しない。いくら頑張ったと言っても結果が悪ければ、頑張っていないのと同じだ。」と言います。林先生の言葉と矛盾するようですが、本質は同じです。それは、結果を出すためには頑張らないといけないことを何度も経験しているからです。本心で言えば、誰もが認めるぐらい努力したのであれば、結果が出なかった場合でも誉めてあげたいです。しかし、それは本人の為にはなりません。本当に頑張ったのであれば、悔しくて、誉められることが苦痛に感じるはずだからです。私はそんな時は努力を誉めるよりも、この経験を次にどう生かすかを考える方が本人の為になると考えています。努力は認めますが、結果が出ない以上誉めることはしません。
社会に出れば、なおさら結果が重視されます。私は社会人になったばかりの頃、「頑張りましたが、結果は出ませんでした。」と当時の上司に報告したところ、「お前は頑張ったと言っているが、本当に頑張って悔しい思いをしている人間は『頑張りましたが…』なんて言葉は言わない。」と言われたことを思い出します。その時の私は結果が出なかった言い訳に「頑張った」という言葉を利用しただけだったのだと今では思います。
偉そうなことを書きましたが、私自身は今でも「自分は本当に頑張っていると言えるのか?」といつも思っています。人間は一生頑張り続けることで成長するのだと思います。
残り1か月、とことん頑張ってみようじゃないか!

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